
最初の印象は? プレート部分がしなるので、足元がグネグネして最初に滑り出す前は大丈夫かな?と思ったけど、滑り出せばそんな不安はなくなります。ボードが急激に曲がったりせずに、じわっとボードがたわんで、じわっと戻ってくる感じ。 弧に逆らわずに乗ってあげれば、キレイに丸く回っていきます。 驚いたのは、雪面の凹凸が気にならないこと。 グルーミングバーンでも午後にもなると、雪面はけっこう荒れてくると思うんですけど、そうなるとけっこう雪面の状況が気になったり、嫌なボコボコした感じを足に感じて、思い切ってカーヴィングできなかったりしますよね。それがあまり感じないんですよ。 フローティングしているプレートがしなやかに振動を吸収してくれる感じで、余計な雪面からの抵抗をもらわずに、必要な情報だけが入ってくる感じがすごく気に入ってますね。
 |
SG Plate Systemsの特徴は、フローティングタイプ。 |
マウントタイプとの違いは? マウントタイプのプレートは相対的にスタンス間のフレックスが強くなりますが、ノーズやテイル付近はやわらかいというか、弱いという風になると思います。つまり、ボードのどこかが強くて、どこかが弱い感じになると思うんです。 SG Plate Systemsの特徴は、フローティングしたプレート部分がしなやかにたわむことで、ボードのノーズからテイルまで、接雪全体へ均質的にパワーを伝えることができて、ボードがキレイにしなって、ボード本来の持つ性能を引き出してくれると思います。 その結果、ボードの推進力が違うように思います。マウントタイプはプレートの重さで落下していくような感じ。 SG Plate Systemsは、ボードにキレイなしなりを与えることで、ターンしていく力が次のターンへ繋がって感じがしますね。
レースやテクニカルシーンで使えそう? 使えると思いますね。 スラロームやショートターンではリカバリーやプレートのたわみとボードのしなりのテンポがどれくらいフィットしていくか、もう少し乗り込んでいかないと結論がでないところですが、GSやミドルターン以上の種目では全然使えると思います。 あとはそういう競技に出ない、フリーカーヴィングを楽しむ人にもおススメです。 プレートと言えば、レーサーのためのものっていう印象があると思うんですけど、これは違いますね。フレックスが硬くなったりするものではなく、ボードが元々持つしなりをキレイに引き出してくれるものなので、キレイにカーヴィングしたい人にも使って欲しいですね。ボードを立ててカーヴィングできる人なら使えると思います。
|

使用感はどんな感じですか? 最初の印象はバランスがいいな、と思いました。その後乗り込んでいくうちに、エッジグリップの良さを感じています。 今までプレートは使ったことがなかったのですが、SG Plate Systemsを使ってからスピードを出せるようになったと思います。使う前は、スピードが出てくるとバタついたり、雪面のボコボコが気になって思うようなターンができなかったんですけど、そういうのがないんです。フローティングしているプレートがしなやかに動くことで、そういう気になる部分を吸収してくれている感じがします。
女性でも使えそうかな? ボードを立ててカーヴィングしていける方なら大丈夫だと思います。 私はソフトフレックスを使用していますが、女性ならソフトフレックスがいいと思います。硬さなどは全然感じないしなやかなフィーリングです。プレートを付けて滑っている時よりも、その後にプレートを外して乗ってみてください。このプレートの良さや特徴が体感としてわかると思いますよ。
どんなシーンで使えそう? フリーラン、レース、テクニカルあらゆるカーヴィングシーンで使えると思います。 テクニカルの大会ではだいたい滑るラインが一緒になってくるので、雪面が荒れてきます。そういう時にも効果を発揮しそう。 さっきも言いましたが、滑走スピードは上がっていると思うので、そのフィーリングに自分が慣れてくれば、今まで自分が苦手としていた状況でも効果を発揮できそうな気がしています。
|

使用した印象は? ボードに直接マウントするプレートのような強化パーツではないです。 フローティングしたプレートがしなやかに動くので、スウィートスポットを広く感じますね。 しなやかに動くことで振動吸収性がいいと表現する人もいると思いますが、僕はボードを安定させる効果があるのだと思っています。雪面からの圧を吸収したままとらえることができるので、雪面からの情報が不安定要素とならない。圧が抜けないので、プレッシャーをかけ続けられて、マイルドにじわっと滑っていけます。
どのように滑っていけばいいでしょう? 最初は中斜面でロングターンからいろいろ試しながら始めてみてください。 ボードを履いた状態でプレートはたわみ、圧がかかっている状態になっています。ターンの切り替えで圧が抜けてしまうような人はゆったり入っていくことで、圧を抜かずに次のターンへ繋げていくターンを体感できるのではないかと思います。 ショートターンで急激に動きすぎる傾向がある人は、もっとじわっと圧をかけれるように滑った方がボード本来の性能を引き出せると思います。そういう観点ではショートターンでも体感できると思います。 じわっと、マイルドに、そして強くプレッシャーをかけ続けられるようなライディングをしていきたいですね。シギーのように。
フレックスの選択は?
 |
2cm×4cmなので、SGユーザー以外でも使える。 |
まず、中斜面でカーヴィングできる人なら使えると思います。ボードとプレートを固定するブラケットは2cm×4cmなので、SGユーザー以外でもこのインサートパターンであればもちろん使えます。 ソフトフレックスは、女性やフリースタイルボード向けですね。先ほど述べたような、ボードへかけた圧力を抜かずに滑れるようになりたい人が使ってもいいと思います。 ミディアムフレックスは、幅広い男性向けだと思います。シギーもこのフレックスを使っていることが多いみたいです。 ハードフレックスは僕は使っていないので推測の域を出ませんが、かなりのハードアタッカーか相当体重のある人向けでしょう。
 |