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鈴木湧也の現在地 〜2017 初秋〜

平昌オリンピックを目指す鈴木湧也
猛暑が続いたヨーロッパの氷河がコンディション不良となり、トレーニング地を急遽ニュージーランドに変更
秋の初めに湧也はどのようなステップを刻むことができたのか、

words by Molly + Yuya Suzuki
photos by Molly


窓がガタガタと揺れている音で目が覚める。予報通り風が強く、たぶんスキー場はクローズだろう。ベッドに横になったまま、スマホでスキー場のサイトをチェックするが、営業できるか否かのアナウンスはまだない。いつもならその日の状況がアップされている時間だが、スキー場もなんとか営業できないか、ギリギリの判断を行なっているところなのだろう。
それでも湧也は起きて、ウォームアップに出かけていった。

8月末からヨーロッパで雪上トレーニングを再開する予定だった僕たちは、氷河のコンディション不良という知らせを受けて、ニュージーランド・マウントハットに滞在している。今年のマウントハットは史上最高の積雪量を記録しているが、風が強い日が多い。ヨーロッパとは真逆の状況だが、いずれにしても異常気象だ。それでもこうして滑る機会を与えてくださっている皆さんに感謝したい。今回は杉本孝次が毎夏マウントハットで行なっているキャンプに合流させてもらい、そのベースを借りてトレーニングを行なうことになった。
国によってトレーニング環境は異なり、日本の常識は海外ではほぼ通じないと考えた方がいい。ニュージーランドでゲートバーンを借りるのは有料で、しかもかなりの高額。たとえナショナルチームであろうと、プライベートチームであろうと区別なくお構いなしの強気モード全開だ。これがヨーロッパだとゲートバーンはタダで、リフト代も優待価格になることがある。北米だとバーンは有料だけど、コーチのリフト券は支給されるとか。国や地域によって事情は様々で、それらを知ることはその国のスノーボードやスキー文化の一端を垣間見るようで興味深い。
トレーニング方法は様々だし、時期によっても変わってくるが、今回の遠征の大きなテーマは秋からの本格的な実戦に近いトレーニングを前にして、夏に洗い出したフィジカル面がどのくらい向上し、雪上の動きにフィットしているか。それがゲートの中でどの程度機能し、どのような方向性で速くしていくのかを見極めていくことだ。だから、今回はゲートでのトレーニングは高額なバーン代を払おうとも必要なトレーニングメニューだったと言える。フリーランでできることもたくさんあるが、ゲートでしかわからないこともたくさんある。例えば、ターン弧。あくまで個人的な見解だが、フリーランになるとゲートセットで求められるターン弧を描けない選手が多い。落下スピードばかりでライディングスピードを体感しようとするので、ターン弧が浅く、大きくなりがちだ。または、深いターンをしようとすると山回りばかりが強調されたターンになっていることが多い。これではいくら滑ってもゲートではラインが垂れて、落とされていくばかりだ。フリーランだけでゲートでの感覚を掴むのはそう簡単なことではない。逆の見方をすると、谷回りをコントロールしたフリーランができるようになるには、ゲートトレーニングは有効な手段とも言えるかもしれない。但し、そこに導くことができるコーチとセットでなければならない。

実際のところゲートトレーニングの成果はどうだったのか?結論から言うと、問題だらけだった。しかし、これはある意味想定内でもある。ざっくり良かった点は、フィジカル面の向上がゲートを滑る中で垣間見れたこと。体の連動性にある程度の向上が垣間見れたこと。問題点は、いずれも垣間見れた程度の精度しかなかったこと。そして、単純にゲートを滑る感覚やタイミングがかなり鈍っていたこと。今後の目指すべき目標から逆算したスケジュールや計画を考えると、期待値はもう少し高いところにあったが、これから速くなるためにやるべきことを見極められたことは大きな成果だったと言っても過言ではない。
ちょっと話が抽象的過ぎるかもしれないので、一つ具体的な話をすると、湧也が調子のいい時は、体全体を使ってボードにパワーをかけにいけているのだが、調子が良くない時は体をひねったり、下半身だけでターンしようとする傾向がある。いいパフォーマンスを継続的に引き出すには、どのようなトレーニングが必要なのか、何をどうするのか。科学的に解明されてきている部分もあるが、答えは一つではないのです。わかっていても、体が思うように動かなかったり、うまくいったり、いかなかったり。それがスポーツの面白さであり、難しさなのではないかと思う。スノーボードもそこが面白いところであり、現役の選手である以上、速くなる答えなどに辿り着けるものではないとも言える。なぜならそれは常に進化しているし、進化し続けなければならないからだ。進化を求める僕たちの旅は次章へと続く。

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こんにちは鈴木湧也です。

今回はニュージーランドのマウントハットで20日間のトレーニングを行いました。

杉本さんが主催するActiveCampにお世話になり、今までの遠征とは違う大人数の共同生活で、とても楽しく毎日快適な環境で充実したトレーニングを行うことができました。

今回の目標は滑りの再現性をさらに高め、それをゲート練習でもできるようにすること。
そのために前回の遠征から課題にしていた基礎体力のアップと体重の増量に、この1ヶ月取り組んでいました。
有酸素運動などのトレーニングを増やしながら、体重を増やすのは難しいことですが、なんとか遠征までに自分が納得できる状態にすることができました。
久しぶりに滑ってみるとその成果はしっかりと出ていて、前回の遠征よりも滑りの安定感が増し、硬いバーンでも思い通りに滑れるようになって来ました。
今回から使い始めた新しいプレートも、今までのものより硬くなっていましたが違和感なく使えて一安心でした。スピード域が上がってきているのも感じました。
段々と滑りの完成度は上がって来ていますが、まだまだ納得のいくレベルではありません。
感覚や体の連動性などいろいろな部分で課題が見つかりました。
次の遠征までに陸上のトレーニングでできることはたくさんあります。
しっかりと計画を立てて取り組んでいこうと思います。

今回お世話になったActiveCampでは、滞在期間中は約20人の参加者がいて、競技者だけではなく、インストラクターや趣味でスノーボードをやっている方など、皆さんがそれぞれの目標を持ってスノーボードをしていました。競技の世界でしかスノーボードをしていなかった自分にとってはとてもいい刺激をいただける場でした。速く滑れるようになることだけに集中するのではなくて、純粋にスノーボードを楽しむことで、視野はもっと広がると感じました。それは競技力の向上にもつながってくると思います。
自分の置かれている環境はとても恵まれています。それにあぐらをかくことなく、自分に出来うる最大限の努力をし続けなければいけないと改めて感じました。

次の遠征はヨーロッパで本格的にゲート練習に入ります。
今回の課題をしっかりクリアしてまた大きくステップアップして行きたいと思います。
今後とも応援よろしくお願いします。

鈴木湧也











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ご購入代金から製作費を除いた金額を平昌オリンピックを目指す鈴木湧也選手の強化活動費として活用させていただきます。
活動内容は、弊社サイトやTeam YUYA後援会Facebookページなどを通じてご報告させていただきます。
みなさまのご支援よろしくお願いいたします。

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http://www.sgjapan.jp/products/team_yuya.html



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