シギー・グラブナーにしか作れないバインディングとは

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ー バインディングを開発するキッカケは?

Burtonに始まって、今までたくさんのバインディングを使ってきたけど、それぞれの長所、短所を感じ、それらの経験の中で自分の考えが集約できたものが今回出来上がっていると思うよ。

ー バインディングを開発するにあたってのキーポイントは?

ボードやブーツは日々進化しているのに、プロダクトとしてバインディングがここ何年も進化していないのではないかと感じていたんだ。それと、試乗会やキャンプを行って一般ユーザーと交流すると、未だに古いバインディングを使っている人を見かける。これは危険なことだよ。壊れてケガしないうちに買い替えないと。そういう意味ではバインディングはどこかに無理がかかりやすく、ある部分やパーツが壊れやすかったりするんだけど、そういうストレスをできるだけ減らして安全にスノーボードが楽しめるような製品を提供したいと考えたんだ。

ー どのようなユーザー層を意識した製品なの?

あらゆる層だよ。フリーカーバー、レーサー、テクニカル、どんなレベルの人にも使ってもらえると思うよ。

ー 外見上は、F2や既存のバインディングと同じに見えるかもしれない?

バインディングの外見ってだいたい同じだよね(笑)
でも、その機能は大きく異なっていると言っていいと思う。球面ワッシャーでベースプレート裏面からブラケット(プラスチックパーツ)を固定することで、カントやトゥ(ヒール)アップが入ってもビスは常に真っ直ぐに入る。これでベースプレートとブラケットを固定するナットが壊れることはないから安全にライディングすることができる。
ベースプレート裏面のラバー部品は一体成型でプレート全体を覆っているから一部のパーツが脱落してなくなったりする心配もない。
ベースプレート本体は硬度のあるアルミニュームを使うことで、引き抜き強度テストで他社製よりも優れた結果になっている。

ー ライダーのフィードバックによると、しなやか追従性があるという声が多いけど

ブーツなんかもそうだけど、ベースがある程度しっかりしていて、可動するべき所がちゃんと機能することがライディングする上で重要なポイント。ただガチガチに硬ければいいっていう訳じゃない。ベースプレートにある程度の強度があるけれど、ブラケットにはしなやかなプラスチック樹脂を使う。もっと細かく言うと、ブラケットとスライダーではプラスチックの硬度を変えているから、さっき言った可動するべき所が機能するように細かいところまで研究開発してきたよ。

ー サイズやベイルの種類があるみたいだけど

ベースプレートや各パーツの大きさは全て同じ。サイズにSとLがあるのは、ブラケットパーツに前後2つの穴が開いていて、そのどちらかにベースプレートとブラケットを固定するナットがあらかじめマウントされている。目安として、ブーツ長が280mmまでならSサイズを。それ以上ならLサイズをチョイスしてもらえればと思う。使用するブーツブランドによってブーツセンターの出方が違ったりもするだろうし、あらかじめマウントされているナットの位置は自分でも変えることができるので、自身でより快適にライディングできるようにカスタマイズしてもOK。
ベイルは、スタンダードタイプがUPZやDEELUXE、G-style向け。NWタイプはノースウェイブやスキーブーツなどブーツのコバの高さが低いものにフィットするように成型されているから、使用するブーツに合わせてチョイスして欲しい。

ー パーツの供給は可能なの?

もちろん。ほぼ全てのパーツは供給可能な体制を取るよ。各パーツの価格などについては近日発表します。

ー 最後に日本のカービングファンへメッセージを

SGユーザーだけでなく、カービングを愛する全てのアルペンスノーボーダーに楽しんでもらえる製品になっていると思うので、是非使ってみてください。