7年のブランクを感じさせない吉岡 健太郎の圧倒的な存在感。
この冬が楽しみです。
復帰へ
北海道はだいぶ肌寒く、冬が近づいてきているなぁと感じています。
私は2015年6月に引退を決意し、2016年2月のプロ戦を最期に選手をやめました。
まだまだ伸びしろがあることも、成長途中であることもわかっていましたが、やめる決断をしました。サポートいただいていた方、期待していただいた方には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、その時はやめたい、去りたい。それしかありませんでした。
色々なきっかけがあり、自分にしかできない挑戦は現役復帰だ!ってピンと来たので復帰することにしました。
2022年3月に復帰の決意表明。
いつもそうなんですが、私は先にやることを決め、周りに喋りまくります。そうすることで後に引けなくなるからです。そのプレッシャーが私のやる気スイッチです。ベラベラ喋り始めたら気を付けてください。笑
7年というブランク
復帰を決めた時の体重は98キロ、運動は子どもと遊ぶ程度と週末のスキー。運動不足もいいところ、1回ソファにゴロンとしたら起き上がるのも一苦労。1キロ走ったら息切れが半端じゃなく、心拍数も上がりまくり。
とにかく不安。復帰とは?と聞かれると表向きは挑戦!とか言ってましたが、本当は不安!と答えたいくらい怖かったですね~。自分の中で80点の滑りをしたら、国内大会は優勝という結果が付いてきた全盛期。戻ったら、どうなんだ?100点の滑りしても負けたりするのか?それとも勝てるのか?全く分かりませんでした。
7年ブランクあるんだから、遅くなってても、下手になってても大丈夫とか、そんなんじゃ必死に世界を見ている若い選手に失礼。
冷やかしじゃなく、戻るからには若い選手のケツを叩けるくらいじゃなきゃ無意味。
たぶん嫌だろうね、若い選手たちは。
だけどね、失うものもなくスノーボードに無我夢中なのに俺に負けてるようじゃダメだから!意地でも勝て!って気持ちです。
そして新たな挑戦へ
今年、私の1番の挑戦はフルマラソンでした。トレーニングするためのトレーニングと位置付けて始めたランニングだったのにマラソンに挑戦してみたい!って思っちゃいまして。冬以外でこんなにコンディションや補給、睡眠などを意識したのは初めての体験でした。初マラソンの記録は3時間53分、サブ4ってやつです。終わってからの達成感と高揚感。
強めの筋肉痛は走った直後から2日間続きましたが、充実感がこんなに勝る痛みは気持ちいいもんですね。来年は今、主流になっている厚底シューズを買ってサブ3,5に挑戦しようと思っています。吉岡も35歳になりましたが、復帰以外にも新しい挑戦をしていますよ。
背中を見せてやりますよ。我が子や関わってくれるみんなのために。